何が起きたのか
最近、翻訳が Failed to refresh Microsoft token: 404 のようなエラーで止まるようになった場合、原因はあなたの環境ではありません。設定に問題はまったくありません。
Read Frog の「Microsoft 翻訳」は、Microsoft が Edge の翻訳機能向けに公開していた無料のトークンエンドポイントに依存していました。そのエンドポイントがトークンを発行しなくなったため、リクエストは翻訳サービスに届く前にすべて失敗します。
理由は知らされていませんし、憶測で語るつもりもありません。おそらく Microsoft 側の方針変更でしょう。はっきり言えるのは、これは Read Frog の内部で直せる種類の問題ではないということです。追加できるキーもなければ、切り替えられる設定もありません。
そこでこの記事では「代わりに何を使えばいいか」を説明します。まずは、費用ゼロで 10 秒ほどで終わる方法から。
要点だけ:Google に接続できるなら Google 翻訳 に切り替えてください。接続できない場合、1.55.0 では組み込み AI の先行利用を開始します。API キーも設定も不要、サインインするだけです。
Google に接続できる場合:Google 翻訳に切り替える
Google 翻訳は今も無料で、アカウントも API キーも不要、そして今回の変更の影響をまったく受けていません。ほとんどの方にとっては、これで解決です。
Read Frog のポップアップを開き、Providers のセクションで翻訳のプロバイダーを Google Translate に設定してください。
目標言語、スタイル、サイトルールなどはそのままです。変わるのは翻訳を実行するエンジンだけです。
Google に接続できない場合:組み込み AI
誰もが Google のサーバーに問題なく接続できるわけではありません。そうした読者にとって長らく答えだったのが Microsoft 翻訳で、それが使えなくなりました。その方々に「使えるものが何もない」状態を残すという選択は、私たちには取れませんでした。
そこで Read Frog 1.55.0 では、ページ翻訳に組み込み AI を開放します。モデルまわりは私たちが引き受けます。
| これまで | 組み込み AI | |
|---|---|---|
| API キー | AI 翻訳には必須 | 不要 |
| 設定 | プロバイダー選択、キー貼り付け、モデル選択 | 組み込み AI を選ぶだけ |
| 品質 | 機械翻訳、文単位で処理 | 言語モデルが文章全体を読んでから訳す |
フレーズ単位の翻訳エンジンではなく言語モデルなので、機械翻訳がつまずきやすい部分に強くなります。前の文に依存する指示語、統一が必要な専門用語、そして何気ない投稿をプレスリリース調にしてしまわない語調などです。
1.55.0 では先行利用として開放します
一度に全員へ開放するのではなく、段階的にご案内します。まず少人数で品質とコストを見極め、見つかった問題を直してから全体に広げるためです。
早く使ってみたい方へ:先行利用の申込フォームにご記入ください。次の回で有効化します。
制限について、先に正直に
ここは、あなたが自分でぶつかって気づくより、先にはっきりお伝えしておきたい部分です。
組み込み AI のご利用にはサインインが必要です。 アカウントを集めたいからではありません。ログイン不要の AI エンドポイントは数日で不正利用の標的になり、いくつかのスクリプトだけで一日分の枠が朝のうちに使い切られてしまいます。割を食うのは、実際に読んでいる方々です。サインインは、通常の利用をいちばん妨げない防御線として選びました。
そのうえで、組み込み AI の翻訳は、1 回ごとに実際のコストが発生します。誤差と呼べるような額ではなく、読者一人ひとりが翻訳するページの数だけ積み上がっていく費用です。無制限に提供できれば理想ですが、それはできません。できるふりをすれば、予告なしに壁にぶつかるのはあなたの側です。
そのため無料枠は意図的に控えめにしています。
- サインイン済み:毎日の無料枠があり、日常的な読書には十分です。
- Ultra メンバー:枠が大幅に増え、組み込み AI を日常の主力として使えます。
具体的な数値は、組み込み AI の提供開始にあわせてお知らせします。使い始めてから予告なく壁にぶつかる、ということにはしません。
Read Frog が毎日の時間を節約しているなら、メンバーシップはこのサーバーを動かし続けるいちばん直接的な方法であり、プロジェクトへのいちばん確かな支援です。ただしそれは選択肢であって、料金ゲートではありません。以下はすべて無料のままです。
取り上げたものは何もありません
この点は正確にお伝えしたいと思います。「無料サービスが有料になる」という展開で嫌な思いをした方は多いはずですが、今回起きているのはそれではありません。
- 自分で設定するのが好きな方は、引き続きご自身の API キーを使えます。私たちの側の制限は一切ありません。 OpenAI、Gemini、DeepSeek、Claude、SiliconFlow、OpenRouter など、Read Frog が対応する 30 以上のプロバイダーのどれを使っても、Read Frog が計測したり手数料を取ったりすることはありません。逆に、プロバイダーやキーやモデル名をいじりたくないという方のためにあるのが組み込み AI です。
- Google 翻訳、DeepL、DeepLX はこれまで通りです。
- ローカルモデルも従来通り。Ollama と LM Studio はすべてご自身の端末で動きます。
- Read Frog は今もオープンソースで、拡張機能自体のインストールと利用は今も無料です。
組み込み AI は、選択肢が残っていなかった読者のために追加したものです。何かを置き換えるものではありません。
今できること
- まず先行利用に申し込んでください。 Read Frog 1.55.0 はまだリリース前で、組み込み AI はそれと一緒に届きます。順番にご案内していきますが枠には限りがあるため、早めのお申し込みほど前の回に入ります。申込フォームはこちら。
- こちらは待つ必要はありません。 Google に接続できるなら、今すぐポップアップを開き、Providers の翻訳プロバイダーを Google Translate に変えてください。それだけで翻訳はすぐ元に戻ります。
- 1.55.0 がブラウザーに届いたら、Read Frog アカウントにサインインし、同じ場所で翻訳プロバイダーを 組み込み AI に切り替えてください。
- 自分で設定するのが好きな方は、引き続きご自身の API キーを使えます。そうでない方には、1.55.0 の公開後、Ultra メンバーシップが組み込み AI をゆとりを持って使えるようにし、私たちの運営も支えてくれます。
私たちが望んだわけではないこの変更のなかで、それでも使い続けてくださることに感謝します。切り替えてもうまくいかない場合は、Discord でお声がけいただくか、フィードバックセンターからチケットを作成してください。すべて目を通しています。
作者
Read Frog Team
で
2026年8月03日(月)
拡張バージョン
1.44.0