Read Frog

純粋翻訳プロバイダー

純粋翻訳プロバイダーとは何か、Read Frog がどれに対応しているか、それぞれ何を入力する必要があるか、そして LLM プロバイダーではなくこちらを選ぶべき場面。

純粋翻訳プロバイダーとは

純粋翻訳プロバイダーがすることは 1 つだけです。テキストを送れば、訳文が返ってきます。選ぶモデルもなく、書くプロンプトもなく、会話もありません。Read Frog はこれらを 設定 → API プロバイダー → プロバイダーを追加純粋翻訳プロバイダー グループにまとめています。

一方 LLM プロバイダーは、「翻訳してください」と頼まれることで翻訳します。この一手間があるからこそ、ページの文脈や自分で書いたプロンプトの言い回し、用語集が効くようになります。そして同時に、トークンを多く使い、たいてい時間もかかる理由でもあります。

できないこと

純粋翻訳プロバイダーは、ページ翻訳・動画字幕・選択ツールバー翻訳・入力翻訳に割り当てられます。ただし、プロンプトに依存するものは何も運べません。

  • AI スマートコンテキスト は補強する相手のプロンプトがないため、これらのプロバイダーでは設定しても何も起きません。
  • カスタム翻訳プロンプト は、選んだプロバイダーが LLM でないときポップアップ内でグレーアウトします。
  • カスタム AI アクション とノートの提案は LLM プロバイダーが必須で、これらは受け付けません。
  • 字幕の AI 分割 は省略され、字幕は届いた区切りのまま 1 行ずつ翻訳されます。
  • 用語集の用語は無視されます。 用語集はシステムプロンプトに入って運ばれるため、LLM 翻訳にしか届きません。

あるページで用語集が突然効かなくなったら、その機能がどのプロバイダーを使っているかを確かめてください。機能ごとに別々のプロバイダーを選べるので、ページ翻訳は DeepL に切り替わっていて、選択ツールバーだけ LLM のまま、ということが起こります。

このグループにあるプロバイダー

DeepL

DeepL 公式の API です。必要なのは API キー だけで、Base URL の欄はありません。キーの形から Free か Pro のエンドポイントを Read Frog が選び分けるためです。詳細と言語コードの扱いは DeepL をご覧ください。

DeepLX

非公式の DeepL 互換 API です。Base URL が必須で、API キーは自分のインスタンスが求める場合にだけ入力します。そのため無料の公開インスタンスなら、キーの欄は空のままで動きます。トークンをパス以外の場所に置くことを求めるサービスなら、Base URL に {{apiKey}} というプレースホルダーを書けます。詳しくは DeepLX をご覧ください。

Google Translate と Microsoft Translator

この 2 つも同じ仲間ですが、設定はいっさい不要です。最初から追加・有効化された状態で同梱され、入力する資格情報もなく、削除もできません。だからこそ プロバイダーを追加 のダイアログには出てきません。

Microsoft Translator は「翻訳のみ」のページモードと組み合わせられません。このエンドポイントはマークアップを保持しないため、Read Frog はページを壊させるのではなく、その組み合わせ自体をブロックします。

追加して有効にする

Read Frog の設定を開き、API プロバイダー に進みます。

プロバイダーを追加 をクリックし、純粋翻訳プロバイダー グループからプロバイダーを選びます。

そのプロバイダーが表示する欄を埋めます。DeepL なら API キー、DeepLX なら Base URL(キーは任意)です。

API キーの欄の隣にある Test Connection を押し、結果を待ちます。

有効化 のスイッチをオンにし、機能プロバイダー でプロバイダーを機能に割り当てます。

追加しただけで有効にしていないプロバイダーは、機能の選択欄に出てきません。プロバイダーの編集画面から直接どれかの機能に割り当てると、そのとき有効化もまとめて済みます。

接続をテストする

Test Connection は単なる疎通確認ではありません。いま入っている実際の設定で Hi という単語を翻訳するので、緑のチェックが出たということは、まさにこの設定が訳文を返したということです。

  • 緑のチェックは成功です。砂時計は、成功はしたものの 3 秒以上かかったことを表します。
  • 赤いバツはリクエストの失敗です。理由はボタンには表示されないので、実際のページで一度翻訳してエラーの文面を確かめてください。
  • API キーの欄が空のあいだ、このボタンは押せません。キーなしでも動かせる DeepLX だけは例外です。
  • 結果は数秒で消え、プロバイダーやキー、URL を編集した時点でリセットされます。古いチェックが、すでに変えてしまった設定を保証してしまうことはありません。

こちらを選ぶべき場面

純粋翻訳プロバイダーが向いているのは、次のような場合です。

  • 長いページや字幕トラック全体を翻訳していて、1 リクエストあたりの遅延を最小にしたい。
  • コストを読めるようにしたい。DeepL はトークンではなく文字数で課金し、DeepL の無料キーや公開の DeepLX インスタンスなら費用はかかりません。
  • LLM のクォータに余裕がなく、それは大量のページ翻訳ではなくカスタム AI アクションに使いたい。

LLM プロバイダーのままにしておくべきなのは、次のような場合です。

  • 用語集、カスタム翻訳プロンプト、AI スマートコンテキストに頼っている。
  • 字面の正確さよりも判断力が要るテキストを扱う — 慣用句、冗談、分野特有の言い回し。
  • 翻訳と AI 機能を 1 つのプロバイダーにまとめ、2 系統を管理せずに済ませたい。

ほどよい折衷案は、ページ翻訳を純粋翻訳プロバイダーにして、選択ツールバーは LLM に残しておくことです。よく通る道は安く済み、立ち止まって読む言葉には手間をかけた訳が残ります。

トラブルシューティング

「DeepL API key is not configured」

API キーの欄が空です。DeepL にキーなしのモードはありません。

「DeepL translation request failed」または「DeepLX translation request failed」

プロバイダーがエラーステータスを返しました。Read Frog はこのメッセージの後ろにステータスコードとプロバイダー自身のエラー本文を付け足すので、たいていそこを最初に読むのが一番早い道です。よくある原因は、キーが無効または期限切れ、キーの種類がプランと一致していない、文字数のクォータを使い切った、の 3 つです。

「API key is required when using {{apiKey}} placeholder in DeepLX baseURL」

Base URL にプレースホルダーが入っているのに、API キーの欄が空です。キーを入力するか、URL からプレースホルダーを外してください。

「Unexpected response format from DeepLX translation API」

リクエストは成功したものの、返ってきた本文が DeepLX インスタンスの形ではありませんでした。Read Frog は、訳文が data という文字列フィールドに入った JSON を期待します。別の用途に転用された公開インスタンスや、ログインページの裏に置かれた公開インスタンスは、ここで失敗することが多いです。

「Network error during DeepL/DeepLX translation」

リクエストがサーバーにまったく届いていません。インスタンスが停止している、ホスト名が解決できない、あるいは CORS ヘッダーが拡張機能を拒否しています。自分で立てたインスタンスは、ターミナルから届くだけでなく、ブラウザから届く必要があります。

訳文は問題ないのに、用語だけ違う

この種類のプロバイダーでは想定どおりの動作です。上の「できないこと」をご覧ください。速度よりも用語集のほうが大切なら、その機能を LLM プロバイダーに移してください。

関連ページ

プロバイダーと API Key の設定 · DeepL · DeepLX · 組み込みプロバイダーの設定 · OpenAI 互換カスタムプロバイダー

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